
ピルインフォメーション
はじめに
これから初めてピルを飲んでみようとお考えの方、昔、飲んだことがあるけど・・・・・。という方、低用量ピルって?と興味をもっている方。このページではそういう方達のために、簡単なピルのご案内と、いろんなピルに関わる疑問などに出来るだけお答えしながら、みなさんに安全にピルを飲んでいただくのをお手伝いしたいと思っています。
低用量ピルが解禁になったとはいえ、まだまだ一般的には浸透していないのが現実ですね。私の周りでも、少数の患者さんを除けば避妊目的でピルを常用している方はあまりおられません。「旅行に行くので生理を調節したいのだけど」と相談されたりすることは良くありますが、この場合は短期間で計画的かつ確実に生理を調節しないといけないので、これからお話する‘低用量ピル'ではなく、ホルモン含量の多いピルを処方することが多いです。短期間ならともかく、何年も飲み続けて大丈夫なのかなぁ?と言う疑問は当然ですし、100%安全という保証もありませんので、いざピルを飲むに際しては少し注意が必要です。
ピルって?
2種類のホルモン(卵胞ホルモン・黄体ホルモン)を含む合剤で排卵を押さえるため避妊効果があります。ただし、ほぼ毎日一錠ずつ飲まなければなりません。
どんな種類があるの?
低用量ピルはホルモンの配合比によって1相性、2相性、3相性というのがあります。
当院では3相性のピル=トリキュラー21と、2相性のピル=シンフェーズがあります。トリキュラー21は生理の初日から服用し、1週間の休薬期間があります。シンフェーズはサンデーピルといって、生理になって最初にくる日曜日から服用し、週末に生理にならないように考えられたものですが、偽薬(薬の成分を全く含まない)がありますので28日間服用します。
1相性のものは中用量ピルのソフィアA、ソフィアC、ドオルトンなどを扱っており、これらの特徴はどれも生理開始から5日目より21日間服用する単一型のホルモン剤なので、飲みの残した際に次周期にも服用できるという点が便利です。あと1つはあとでもご紹介する緊急避妊法の際に使う高用量ピルのノアルテンがあります。
費用は?
ピルは自費ですが、検査等の診療は保険が適用されます。
1ヶ月(1シート)あたりの値段は各施設により異なりますが、当院では次の通りです。
| 【中用量ピル】 | ソフィアA(帝国臓器) | ¥1,000 |
| ソフィアC(同上) | ¥1,500 | |
| ドオルトン(シェ−リング) | ¥1,500 | |
| 【低用量ピル】 | シンフェーズ(ツムラ)28 | ¥1,500 |
| トリキュラー21(シェ−リング) | ¥1,900 |
ピルイメージ写真
低用量ピルはホルモンの配合比によって1相性、2相性、3相性というのがあります。。。
詳しくは前ページをごらんください。。。

副作用は?
まず第一に、低用量の場合、きちんとピルを飲んでいても妊娠するケースがごく稀にあります。実際、ピル服用中に超音波診断で卵巣を見ますと事実卵胞が育っているのがよく確認されます。これが何かの拍子に排卵すれば妊娠します。飲み忘れがあったりするとさらに妊娠の確率が出てきます。中用量ではまず卵胞が育つことはありません。
次に1日15本以上喫煙される方は心筋梗塞などの心血管系疾患にかかりやすいとされていますが、これらの内科的な疾患は定期検診によってチェックする必要があります。
黄体ホルモンの影響でむかつき等の症状を訴える方もおられますが、じきに慣れてくることもありますし、かなり個人差があります。 ホルモンによる刺激で生理以外の日にも少量の出血があることがありますが、続けて服用し、出血が多い場合は他の薬に切り替えたりあるいは服用を中止します。
みなさんが一番気にされるのが「ひょっとして太るのでは・・・?」という心配ではないでしょうか?
低用量ピルではまずその心配はないとされています。。。
このようにいろいろ心配はつきませんが、何よりピルの利点は安心してパートナーとのセックスが楽しめることができ、女性主体に受胎調節が可能で、さらに生理を早めたり遅らせたりと自分で生理をコントロールできることが大きいと思います。
子宮内膜症や月経前緊張症、月経過多などの治療としても用いられるくらいですから、何の障害もない人でも生理が楽になり、生理前や生理中のあの不快な精神症状も無くなり気持ちが明るくなるのは確かです。 ただ、内科的疾患のある人や低年齢者、出産後などのケースでは別の避妊方法を使わねばなりません。また、よく問題になりますが、妊娠の心配がないために不特定多数の人と交渉をもつとSTD感染の危険がありますので注意が必要です。
必要な検査は?
当院では、ピルの購入目的だけで来院された場合、ガン検診等の必要の無い方は私が問診と商品の説明をした後、血圧測定、体重測定と血液検査のみで初診時に1ヶ月分のピルをお出しし、1ヶ月後に異常がなければ以降は半年分づつ購入することができます。
アフターピル(緊急避妊法)
「うっかり避妊を忘れた!」「コンドームが破損していた!」という場合などの性交後に高用量ピルを服用して避妊する方法で‘ヤッペ法'と言われます。
セックス後72時間以内に一錠服用し、それから12時間後にさらにもう一錠飲みます。この方法は成功率が70%程度となっており、あくまで緊急の場合なので、こういうことの無いように注意するのがベターなのは言うまでもありません。。。

