不育症・不妊症・未婚生理不順・AIDを専門とする、大阪市中央区の婦人科『カノクリニック・かのクリニック』

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【論文2】:論文は英文ですので、分かりやすい日本語で記述しました。

適応ではないstep up療法で妊娠が成立しなかった症例に対する漢方薬単独療法の有効性
【共同研究者】

後山尚久(大阪医科大学産婦人科助教授)
植木實(大阪医科大学産婦人科教授)

【研究目的】

適応がないステップアップ法と漢方単独療法の有効性を比較検討する事

【研究対象と方法】

他院で原因不明不妊症と診断されてステップアップ療法を受けた総計 142例を対象とした。 内訳はclomiphene73例、clomiphenに引き続 いたclomiphene-AIH療法44例、clomiphen、clomiphene-AIH療法に引き続いたIVF-ET療法25例である。以上の症例に八綱・気・血・水弁証 法による漢方療法を行い生児獲得率を検討した。

【結果】

生児獲得率が最も高かったのは clomipheme投与後の43.8%であり、ついでclomiphene-AIH後36.4%であった。最も投薬率が高かった方剤は 加味逍遥散(投与率;46.5%、生児分娩率;43.9%)、次いで、当帰芍薬散、桂枝茯苓丸であった。

【結論】

症例の多くは本来 AIH, IVFの適応ではないsporadic ovarian dysfunctionであり、clomipheneの頸管粘液減少作用によってHuhner-testが 不良化したことを理由にAIH行うも妊娠しないため、最終的にIVFを行った症例と考えらた。今回妊娠した症例はclomipheneによる医原性不 妊症の可能性が高い。また、適応がない症例に行われたAIHとIVFは自然妊娠を凌駕しない事が明らかとなった。漢方方剤は頸管粘液減少、 子宮内膜菲薄化を伴わず卵巣機能を改善する。卵管や精子所見に異常が認められない卵巣機能不全不妊症のファーストチョイスは随証漢方 療法と結論された。

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