AIDとは? -非配偶者間人工授精-
![]() 蓮 肉 |
当院は19年前の開院以来AID(非配偶者間人工授精)を行なっています。現時点で日本産科婦人科学会の認定を受けているのは22医療機関あります。もちろん当院も当局の認定を受けた施設です。
AIDには高度なプライバシー保護が必要と考えて、今日までメディアの取材は拒否し、宣伝行為は一切控えてきました。当ホームページでも男性不妊症で触れる程度にしています。
しかし、この方針が裏目に出て、大阪在住の人が東京や広島の病院を紹介されるといった、患者様が経済的な不利益を被っている事態が発生していることを知りました。また、電話やメールでの問い合わせがたくさん寄せられています。このため、必要な人に情報を開示する事を目的に、ホームページにプライバシーの保護に充分に留意しながら「AID」という独立コンテンツを設けました。以下、当院の情報についてお知らせします。もっと詳しく知りたい場合はカウンセリングを予約して下さい。
当院のドナーは全て私の母校の学生です。医学部の学生をドナーにした理由は守秘の徹底と感染症のリスクを下げるためです。
ABO 型については夫婦の子供として矛盾がないように合わせます。なお、現在 Rh(-) のドナーはおりません。ドナー は多数確保していますので毎月同一ドナーであることはまずありません。
認可施設のなかでは最も安い価格水準に設定しています。 しかし、「安かろう悪かろう」と思われるのは不本意です。私の施設では ICSI, TESE 等の体外受精を行なっています。しか し、重症男性不妊症では成功率が低く、最終的に AID を決断する夫婦が多いのです。
このようなケースでは夫婦(特に御主人)は随分悩んだことと思います。このような症例から大きな利益をあげることは不妊専門医として良心が痛みます。 30 年間不妊症に関わってきた医師としての哲学です。
また、あらかじめ精子を用意しておいたが患者様の都合でキャンセルとなった場合でも一部の施設で設定されている キャンセル料は不要です。
人工授精ではクロミッド使用が常識ですが、私は漢方医ですから漢方薬からはじめます。クロミッドを 6 ヶ月 以上投与すると、子宮内膜の菲薄化がおこり、妊娠率が急激に低下するからです。
通常は排卵予定数日前の超音波による主席卵胞最大径から排卵日を予測して決定します。遠隔地の場合はクリアビュー プリメラ(簡易コンピューターを使用した尿検査による排卵日予測;保険の適応とはなりません)を利用する事もあり ます。地元の施設で主席卵腔最大径を測してもらっているケースもあります。
原則として全て保険診療で行います。不妊検査をドック形式で自費診療するシステムは採用していません。また本症でも検査と治療 を並行して行う“通信簿診療”を行います。この方法ですと、妊娠しなかった原因が患者様にもよく理解できま す。また大事なことは“妊娠しない原因は毎月異なる”ということです。
電話でカウンセリングを予約していただき、夫婦で受診していただきます。当院でのAIDのシステムを詳しく説明します。原則として 一日一組です。
AID 実施の最終決定者は御主人です。誕生する子供は夫婦の子供であり、親権者は御主人になります。また出生児は御主 人の財産、名誉、不名誉を相続する権利と義務が生ずるからです。
最近、メディアはAIDで出生した子供が15歳になった時、生物学的父親(ドナー)の知る権利について盛んに報道してい ます。しかし、この問題は未だ法制化されていません。私はされることはないと思っていますが、もし法制化された場 合は、ただちにAIDは中止します。そして、それ以前に妊娠した患者様のプライバシーは守秘します。仮に患者様がドナーを知りたいと希望しても拒否します。 私はAIDを行う場合は両親にも秘密にするように指導しています。産まれてくる子供の将来の幸せに繋がると信じるか らです。私の哲学に同意してくれた患者様のみにAIDを行うとにしています。院内でも他の患者様にAIDを行っている ことを知られないように配慮しています。


