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体外受精とは? 体外受精 4つの工程 妊娠の判定 なんで妊娠しなかったのか?

体外受精 4つの工程

(1)卵胞発育

体外受精は多くの卵子を獲得した方が妊娠に有利ですから、通常はGnRHa-hMG療法を行います。GnRHaは「性腺刺激ホルモン遊離刺激因子」のことで、通常は子宮内膜症に使う商品名「スプレキュア」、「ナサニール」等です。GnRHaを点鼻すると下垂体からのFSG,LHの分泌を抑制するので卵胞の発育は停止し、当然、排卵も起こらなくなります。この状態でhMG製剤(閉経婦人の尿から抽出したFSH,LH)を注射すれば卵胞は発育しますが、排卵はしないので、結果的に卵巣を卵胞で鈴生りにする作戦です。 GnRHa製剤の使用法は月経が始まってから点鼻する「ショートプロトコール」法と、月経発現前から点鼻する「ロングプロトコール」法があります。「ショート」の方が卵胞数は有利です。「ロング」の方が卵子の質が良いと主張する人もいますが、実際は変わりません。
保険の適応がない高価なGnRHaを長期間点鼻しなくてはいけないので経済的には損です。



桃仁

假野クリニックでは変則ショートプロトコール法をメインにしています。GnRHa製剤は「刺激因子」ですので基本的には、FSH,LHの分泌を促進します。つまり卵胞の発育を促進するのです。しかし作用が連続的なためにFSH,LHの分泌機構が“ばか”になって最終的には分泌させなくなってしまうのです。このメカニズムをダウンレギュレーションと呼びます。この際、初期の刺激作用によって卵胞が急激に発育する事があります。フレアアップと言います。フレアアップをおこす卵胞には卵子が入っていない事が多いのです。しかし、急激に大きくならない場合は卵子が入っている可能性が高く、結果的にhMG製剤の使用量が減って経済的に得をする場合があります。これを判断するために、月経が始まってからGnRHnを点鼻ししばらくの間隔をおいてからhMGの注射を始めるやり方を変則ショートプロトコール法と言い、假野クリニック独自の卵胞刺激法です。


最近は自然周期の1個採卵が流行になっています。この場合、卵子の質が良いと考えられていますが、小生もこの考えには賛成です。 ただの自然周期より随証漢方療法周期の方がさらに卵子の成熟は高まります。また婦人科“御三家”漢方の駆お血、利水作用がありますので、それらによって骨盤内のうっ血が改善しますので、採卵時の出血の可能性が低くく安全性も高まります。自然周期と呼称している施設のなかにはクロミッドを使用する処があります。この場合、自然という言葉は適切ではないと考えています。

(2)採卵

超音波透視下で採卵しますが、その方法は各施設で大差ありません。麻酔方法には差があります。大規模施設では無麻酔のこともあります。人によってはこれで充分な場合もあります。当クリニックでは強力な鎮痛剤であるペンタゾシンによる全身麻酔に加えてキシロカインによる局所麻酔を併用します。

(3)受精

受精法は自然受精顕微授精があります。後者に関しては現在では細胞内注入法(ICSI)が一般的になっています。バブル時代の後遺症として、ここでもより先端技術である顕微受精の方が胚の分割のグレードが高くなって妊娠率が高くなるとの意見がありますが、全くナンセンスです。顕微受精も適応に従って行わなければなりません。精子が極端に悪く“自然受精”が出来ない場合や、卵子周囲の透明帯が硬くて精子が細胞質内に侵入できない、逆に柔らかすぎて多精子症になってしまう(2個〈精子は生物ではないので2匹とはいいません〉侵入すると3倍体の染色体異常児になってしまいます)場合です。

 漢方を愛する“自然派;假野”としては体外受精においてもあくまで自然に近い方が子供へのリスクが低いことを強調しておきたいと思います。卵子に無用なストレスを加えれば染色体異常や奇形の可能性が高まります。 当クリニックでは培精にあたっては精子のスイムアップは卵胞液を加えた培養液で行っております。直進精子速度が増し、受精率が高まります。

(4)胚移植(ET)

この過程の術式も施設によって大差はありません。しかし、私は体外受精ではこれが技術的には一番難しいと考えています。経膣超音波の透視下で移植用培養液に移した胚を子宮のど真ん中に移植します。深すぎても浅すぎてもいけません。少量の出血でも移植される胚(赤ちゃん)にとっては血の海です。移植後は最低1時間リラックスして動かないようにして安静を保たなければいけません。

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